技術力・対応力・専門性で、高付加価値製品を提供

旭化学工業は、化成品・有機中間体などを生産する化学メーカーで硫黄化合物の合成技術に強く、開発した有機合成技術（チオケミカル）、高圧ガス反応技術、カップリング反応技術（ウルマン反応）、乳化技術にて作られた製品は、電子・情報材料分野や医薬・香粧品分野、テキスタイル分野、環境分野で広く使用されている。

特に医薬品・パーマ液・電子材料の表面処理などに用いる「１–チオグリセロール」や、電解銅メッキに用いる「３–メルカプトプロパンスルホン酸ソーダ」は国内で唯一生産している独自製品であり、様々な企業の製品づくりに欠かせないものとして高い需要を誇っている。

また、これらに次ぐ事業として、多価メルカプタンの効率的な生産手法の開発に成功させた。エポキシ樹脂の低温での硬化を可能とし、高屈折樹脂、コーテング材、接着剤、塗料などに展開が期待されている。

長年の硫化技術をもとに、受託製造の要望にも多数応えている。研究開発職を経験している営業スタッフが直接話しを伺い、研究段階からテストプラント、量産化まで担当の研究者が一貫して対応することで、品質の安定化と開発スピードの向上を図っている。